定着のかぎは「安定して通えること」
ぷれいすGROUPの就労継続支援B型からは、これまでに何人もの方が一般の会社に就職しています。経理・総務、フィットネス事業の会社のエンジニア、飲食店のホール、清掃の仕事。仕事の種類はさまざまです。
就職できた方に共通しているのは、仕事ができるかどうかよりも、安定して通えることです。そして「良くなっていきたい」という思いと、人として成長していこうという意欲。挨拶ができる、愛嬌がある。そういうところが就職につながっていると感じます。
逆に言えば、会社に雇用されたあとも、安定して通えるかどうかが定着を左右します。では、通所が安定しなかった方が安定するまでに、福祉の現場では何をしてきたのでしょうか。
1. まず、心も体も安心できる居場所をつくる
最初にするのは、ご利用者さんにとって、心も体も安心・安全な居場所を用意することです。ご本人の存在、強み、人としての価値を認める。これを徹底して、信頼関係をつくります。
2. 自分の調子に気づく力と、伝える力を練習する
次に、自分の体調に気づける力と、その体調を人に伝える力を磨けるように、コミュニケーションの練習をしていきます。
「今日は少ししんどい」と自分で気づき、それを周りに伝えられれば、無理をして突然休む前に手を打てます。ぷれいすGROUPで経理として働く男性も、その日の調子を上司に伝え、受け止めてもらう経験を重ねるうちに、ほとんど休まず働けるようになりました(事例を見る)。
3. 一気にではなく、少しずつ前へ
一気に通えるようにしよう、ではなく、ちょっとずつでも前に進んでいこう。これを意識することが大事です。
4. うまくいかないときは「ちょっとした原因」を探す
続けてもなかなかうまくいかないときは、「きっと良くなるはず」と待つのではなく、何かちょっとしたことが原因でうまくいっていないのかもしれない、と幅広く見ていくことが大事です。
送迎をやめたら、通所が安定した
送迎でないと通えないという利用者さんがいて、ずっと送り迎えをしていたのですが、なかなか安定しませんでした。よく見ると、車に乗っている時間がとても長かった。そこで、公共交通機関を使って、気分を切り替えながら来るほうがいいのではないかと考え、実際にやってみたら、通所がとても安定したんです。
「送迎があるほうが楽なはず」という思い込みを外したことで、原因が見えた例です。
仮説を立てて、やってみて、また仮説を立てる
何が原因になっているかは、ぱっと見ただけでは分かりません。だから、仮説を立ててやってみて、その結果からもう一度仮説を立てる。その繰り返しです。ご本人と一緒に、横に並んで、いろいろ試していくイメージですね。
会社で働きはじめてからも、同じことが言えます
会社に雇用されたあとの定着でも、考え方は同じです。安心できる環境、調子に気づいて伝える力と、それを受け止める職場、少しずつの前進、そして、うまくいかないときに小さな原因を一緒に探すこと。
NEXTぷれいすのサテライトオフィスでは、支援員がそばにいて、面談とモニタリングでご本人の調子を確かめ、御社にも週1回、様子をお伝えします。福祉の現場で積み重ねてきたこのやり方で、障害者雇用の定着を支えます。
