パソコンの仕事ができるB型とは?在宅ワーク・A型との違いColumn

公開:2026年11月7日

パソコンの仕事ができる就労継続支援B型は、あります。豊中市と大阪市西淀川区でB型「2ndぷれいす」を運営する私たちのところでも、淀川区の施設外就労先「ぷれいすPC教室」で、タイピングの練習から、SNS の投稿・動画づくり、契約書のひな形への入力、AI を使った制作物まで、パソコンのお仕事に取り組めます。さわったことがなくても、電源を入れるところから大丈夫です。在宅での利用もご相談いただけます(お住まいの市区町村が認めた方)。通うのが不安な方は、週1日・1日1時間から、送迎つきで試せます。そして私たちは、「A型かB型か」よりも「どの事業所か」で選ぶことが大切だと考えています。

この記事の答え
  • B型でも、パソコンの仕事に取り組める事業所があります。ただ、仕事の中身は事業所ごとに大きく違います
  • B型は「通って使う」のが基本です。在宅で使えるかは市町村が決めます。2026年4月に国が今の要件を守るよう改めて求め、2027年度に向けて、さらに絞る案も出ています(くわしく)
  • 2ndぷれいすでも、市区町村が在宅での利用を認めた方は、在宅で利用できます
  • A型とB型の違いは、雇用契約があるかどうか。パソコンの仕事がしたいなら、型より「事業所の中身」で選ぶのがおすすめです
見つけ方
  • 相談支援専門員(相談員さん)に、思い描く働き方を伝える
  • 気になる事業所を、自分で見学する
  • 2025年10月からは、B型を新たに使う方は、原則として先に「就労選択支援」を利用します。ここで、自分に合う働き方を一緒に確かめられます(くわしく)

B型でも、パソコンの仕事はできる

就労継続支援B型は、障がいのある方が、事業所と雇用契約を結ばずに、お仕事(国の言葉では「生産活動」)に取り組み、工賃を受け取る福祉サービスです(就労継続支援B型とは)。

どんなお仕事をするかは、事業所ごとに違います。パソコンを使うお仕事がある事業所もあれば、ない事業所もあります。同じ「パソコンの仕事」でも、練習(トレーニング)が中心のところもあれば、企業から受けた実際の仕事に取り組むところもあります。

だから、「パソコンの仕事ができるB型」を探すときは、その事業所で、パソコンを使って何をしているのかを見ることが大切だと、私たちは考えています。

2ndぷれいすのパソコンのお仕事(淀川区の施設外就労先)

ぷれいすPC教室のパソコン席

2ndぷれいすでは、パソコンのお仕事に、大阪市淀川区の施設外就労先「ぷれいすPC教室」で取り組めます。施設外就労とは、事業所の外の企業などに出向いて、お仕事に取り組むことです。ぷれいすPC教室は、さまざまな企業から事務・営業事務の業務を請け負っている会社です。

触ったことがなくても、基本から

パソコンを触ったことがない方には、マウスの使い方やタイピングといった基本の操作から、ていねいにお伝えします。「電源を入れるところから不安」という方でも大丈夫です。慣れてきたら、Word・Excel などの基本のソフトへ進みます。Office の力を証明する資格「MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)」にも挑戦できます。

できるようになったら、やりたいお仕事へ

ある程度できるようになったら、その人がやりたいお仕事に進みます。たとえば、次のようなお仕事があります。

  • デザイン・制作企業の SNS に載せる投稿や動画、画像の作成。
  • 事務契約書のひな形に必要なことを入力して更新する、Web に載せる記事を書く、データの入力・整理など。
  • AI を使ったお仕事商品の写真を AI(ChatGPT など)で通販ページ用に整え、商品の情報を入力するところまで。最初から最後までを任せている、人気のお仕事です。
  • メール・DM企業のお客さまへの、メールやダイレクトメール(DM)の送信。

ぷれいすPC教室では、デザインを学んだ方が、福祉事業所どうしで共同でつくっている商品の通販ページの画像を作り直したところ、しばらく売れていなかった商品が売れ始めたこともあります。自分の仕事の結果が、数字で返ってくる。私たちは、そうした経験が「自分にもできる」という自信につながると考えています。

パソコンのお仕事をしたい方へ(まとめ)

利用のしかた2ndぷれいすの利用者として、施設外就労でお仕事をします。ご契約は、基本的に2ndぷれいす 豊中です。西淀川の利用者さんも、ぷれいすPC教室に通えます。
通う場所ぷれいすPC教室(大阪市淀川区・Osaka Metro 御堂筋線「東三国駅」)。箕面船場(北大阪急行「箕面船場阪大前駅」の近く)にも、同じお仕事ができるオフィスがあります(2026年11月オープン)。
送迎淀川区全域と、東淀川区・豊中市の一部です(ご住所によってご相談ください)。いまは東淀川区から約7名が通っています。
在宅在宅での利用もお受けしています(お住まいの市区町村が認めた方)。
日数週1日・1日1時間から始められます。パソコンのお仕事を週に何日するかは、見学・面談のときにご希望をお聞かせください。
空き状況・お問い合わせ2ndぷれいす 豊中 06-7777-3128/西淀川 06-4805-8011(9:00〜15:00)、またはお問い合わせフォームから。「パソコンのお仕事を希望」とお伝えください。

豊中・西淀川の事業所の中では、観葉植物や手書きの DM などのお仕事が中心です。くわしくは施設外就労先・お仕事の内容と、ぷれいすPC教室のサイトをご覧ください。

B型を在宅で使うときの国の決まり

「パソコンの仕事なら、家でもできるのでは」と考える方もいると思います。けれど、B型は、事業所に通って使うのが基本のサービスです。国の資料でも、B型は「通所により、就労や生産活動の機会を提供(雇用契約は結ばない)」するサービスと説明されています。

在宅での利用は、決まった条件のもとで認められてきました。コロナ禍の前は、通うのがむずかしく、在宅での支援がやむを得ないと市町村が判断した場合に限られていました。コロナ禍のあと(2021年度の報酬改定のあと)は、在宅を希望し、在宅での支援の効果があると市町村が判断した場合に広げられています。ただ、その判断に、国の決まった基準はありません。

在宅で使う場合も、事業所は1日2回は連絡や進み具合の確認をし、週に1回は評価をするなど、決まった支援をすることになっています。

2026年4月:「希望があれば在宅」は必ずしも適切ではない

国は2026年4月13日の事務連絡で、在宅での支援の要件を守るよう、改めて求めました。要件そのものを変えたものではありません。その中で、「希望があれば在宅での利用を認める」というのは必ずしも適切ではなく、ご本人の同意に加えて、支援の効果があるかどうかを、あらかじめ市町村が判断する必要がある、としています。支援は原則として対面で行うことが求められる、という考え方も示されています。

背景には、在宅といいながら、仕事や訓練にあたらない活動をさせている事業所がある、という指摘があります(国の資料より)。

2027年度に向けて、在宅を「通うより効果がある方」に絞る案

さらに、2027年度の報酬改定に向けた国の案(2026年9月)では、在宅で使える方を「通うよりも支援の効果がある方」に絞る方向が示されています。A型・B型では、障がいが重い方や、離島・豪雪地帯に住んでいて通うのがむずかしい方、ひきこもりの状態から通えるようになるために在宅で始める方(1回3か月まで)などに限る案です。まだ決まったことではありません。それでも、流れとしては、B型やA型を在宅で使えるのは「よほどの理由がある方」に限られていく方向だと、私たちは受け止めています。案のくわしい内容は「B型の利用は2027年度にどう変わる?」にまとめています。

2ndぷれいすでも、在宅での利用をお受けしています。在宅で使えるかどうかは、お住まいの市区町村が決めます。在宅で使う場合も、国の決まりにそって、毎日の連絡や進み具合の確認などの支援をします。在宅を考えている方も、まずはご相談ください。

在宅で使えるかどうかは、A型もB型も、お住まいの市区町村の障がい福祉の窓口や、相談支援専門員に確かめてください。

私たちが「通う」ことをすすめる理由

人が怖い、通うのがしんどい。そう感じている方もいると思います。その気持ちは、見学のときにそのまま話してください。通い始めの時間や日数、最初に取り組むお仕事、休憩のとり方を、通い始める前に一緒に決めておけます(ご利用の流れ)。

2027年度に向けた国の資料には、「本人の自立を促す観点から、通所による支援の方が支援効果が期待できる場合は通所による支援を受けることが望ましい」という考え方が書かれています。現場で運営している私たちも、同じように感じています。

とくに、心の不調がある方にとって、通うことには、家の中ではなかなか得られない刺激があると、私たちは考えています。

  • 家を出て、体を動かす
  • スタッフやほかの利用者さんと、ことばを交わす
  • やりとりの中で「ありがとう」「できたね」と認められる
  • 新しいことを教わり(インプット)、自分で仕上げる(アウトプット)

こうした毎日の刺激が、生活のリズムや体調を整えることにつながると、私たちは考えています。通うことで、人生がより幸せなものになるのではないか。私たちはそう考えています。ほめられることと脳の関係を調べた研究は「引きこもりから、もう一度働くまで」でも紹介しています。

ただし、症状が強く出ている時期(急性期)は、まず治療と休養が先です。通い始める時期は、主治医と相談して決めてください。また、障がいの重さや住んでいる場所の事情で、通うのがむずかしい方もいます。そうした方にとって、在宅で使えるしくみは大切なものです。

2ndぷれいすでは、ご自宅やご指定の場所までの車での送迎(送迎エリア)、週1日・1日1時間からの利用、スタッフ手作りのお昼ごはんで、通うこと自体のハードルを下げています。毎月の研修では、公認心理師が、睡眠・食事・運動と心の関係もお伝えしています(研修プログラム)。

体調に波がある方も、たくさん通っています。急なお休みや送迎の時間の変更にも、できる限り柔軟に対応しています。休みが続くときも、責めることはありません。お電話や、ご自宅へのご訪問で様子をうかがい、「ちょっと顔を見せにおいで」から、もう一度一緒に始めます。前の作業所が1か月、3か月しか続かなかった方が、2ndぷれいすでは5年以上通い続けている例が何件もあります(よくある質問)。

A型とB型、パソコンの仕事で選ぶなら

A型とB型のいちばんの違いは、雇用契約があるかどうかです。A型は事業所と雇用契約を結び、最低賃金などの労働のきまりが守られた給料を受け取ります。B型は雇用契約を結ばず、お仕事に応じた工賃を受け取ります。表で比べたものは「A型とB型の違い」、工賃のしくみは「B型の工賃はいくら?」にまとめています。

国の資料では、全国の事業所の数は、A型が4,330か所、B型が20,401か所です(2026年4月)。それだけ、事業所の中身もさまざまです。だから私たちは、「A型かB型か」で考えなくていいと思っています。パソコンの仕事がしたいなら、見るべきなのは型ではなく、事業所です。

  • A型は雇用なので、実際の職場に近い働き方をしているところが、比較的多いと感じます
  • ただ、A型でも、パソコンを使わない簡単な軽作業が中心のところもあれば、接客やパソコンの高度な仕事をしているところもあります
  • B型も同じです。そのうえでB型は、雇用ではないぶん、自分のペースで始めやすい事業所が多い、というだけです

どんなお仕事か、どんなペースで働くか、どんな人たちがいるか。この3つで、A型とB型の両方を見比べてみるのも、一つの方法です。B型から始めて、A型や一般就労へ進む方もいます。2ndぷれいすからは、2025年度に2名、2026年度はすでに4名が、就職などの次のステップへ進みました(ステップアップの事例)。

見学で、パソコンのお仕事について聞くこと

  • パソコンを使って、どんなお仕事をしているか(練習が中心か、企業などから受けた仕事もあるか)
  • 触ったことがなくても、どこから教えてもらえるか
  • 1日・1週間のうち、どれくらいパソコンのお仕事ができるか
  • どんなソフトや AI を使うか、資格(MOS など)の支援はあるか
  • 在宅で使えるか、使えるならどんな条件か
  • 通い方(送迎があるか、駅から近いか)

見学で見るほかのポイントは「B型作業所選びで失敗しないポイント」にまとめています。

合う事業所の見つけ方:相談員・見学・就労選択支援

自分に合う事業所を見つける方法は、大きく3つあります。

  1. 相談員さんに、思い描く働き方を伝える相談支援専門員(相談員さん)に、「パソコンを使う仕事がしたい」「自分のペースで始めたい」など、思い描く活動のしかたや作業の内容を伝えて、事業所を紹介してもらいます。
  2. 自分で見学する良さそうな事業所を探して、自分の目で見てみます。言葉では伝わりにくい雰囲気は、来てみるのがいちばんです。
  3. 就労選択支援で、一緒に確かめる2025年10月から、B型を新たに使う方は、原則として先に「就労選択支援」を利用することになりました。実際の作業や面談を通して、得意なこと・苦手なこと、自分に合う働き方を、支援員と一緒に整理するサービスです(期間は原則1か月)。A型も、2027年4月から、新たに使う方は原則として就労選択支援を利用する予定です。

50歳以上の方、障害基礎年金1級を受けている方、働いた経験があり、年齢や体力の面で一般企業で働くことがむずかしくなった方などは、就労選択支援を使わずにB型を利用できます。くわしくは「B型の利用条件・対象者」をご覧ください。

私たちは、就労選択支援を、A型かB型かを決めるためだけのものではなく、自分を知る機会だと考えています。支援員と一緒にアセスメント(作業や面談を通して、得意なことや合う環境を確かめること)をとり、「パソコンの仕事がしたい」「人とのやりとりは少しずつがいい」といった自分の気持ちも含めて伝えてください。そうすれば、合う作業所や働き方が見つかりやすくなると、私たちは考えています。

2ndぷれいすは、B型の事業所で、就労選択支援も行っています(毎月3〜4名が利用)。観葉植物・手書きの DM・軽作業・パソコンなど、実際のお仕事を体験しながら確かめます。2ndぷれいすに通うことが前提ではありません。ほかの事業所や一般就労が合っていれば、そちらをおすすめし、つなぐお手伝いをします(就労選択支援)。手続きと利用料(多くの方が0円)は「ご利用の流れ・料金」をご覧ください。

まずは見学で、雰囲気を確かめてください

2ndぷれいすの事業所は、豊中市と大阪市西淀川区にあります(拠点一覧)。パソコンのお仕事に興味がある方は、お申し込みのときにお伝えください。見学は、ご本人だけでも、ご家族や相談員さんと一緒でも大丈夫です。見学のときの送迎もご相談ください。

よくある質問

パソコンを触ったことがなくても、パソコンのお仕事はできますか?

はい。2ndぷれいすの施設外就労先「ぷれいすPC教室」では、マウスやタイピングなどの基本の操作から、ていねいにお伝えします。慣れてきたら、Word・Excel、SNS の投稿や動画づくり、AI を使ったお仕事などへ進めます。

B型を在宅で使えますか?

在宅で使えるかどうかは、お住まいの市町村が判断します。2026年4月の国の事務連絡では、今の要件を守るよう改めて求め、希望があれば在宅での利用を認める、というのは必ずしも適切ではないと示されました。2027年度の報酬改定に向けて、在宅を「通うよりも支援の効果がある方」に絞る案も出ています(まだ決まっていません)。2ndぷれいすでも、市区町村が在宅での利用を認めた方は、在宅で利用できます。くわしくは、相談支援専門員や市区町村の障がい福祉の窓口にご確認ください。

パソコンの仕事がしたいなら、A型とB型のどちらがいいですか?

どちらかで決めるより、事業所ごとの中身で選ぶのがおすすめです。A型は雇用契約を結んで給料(最低賃金以上)を受け取り、B型は雇用契約を結ばずに工賃を受け取ります。どちらにも、パソコンの仕事がある事業所と、ない事業所があります。B型は雇用ではないぶん、自分のペースで始めやすい事業所が多いです。

2ndぷれいすでは、どこでパソコンのお仕事をしますか?

大阪市淀川区の施設外就労先「ぷれいすPC教室」(最寄りは Osaka Metro 御堂筋線「東三国駅」)です。送迎は、淀川区全域と、東淀川区・豊中市の一部です。箕面船場(北大阪急行「箕面船場阪大前駅」の近く)にも、同じお仕事ができるオフィスがあります(2026年11月オープン)。ご契約は基本的に2ndぷれいす 豊中で、西淀川の利用者さんも通えます。

就労選択支援で、パソコンのお仕事も試せますか?

2ndぷれいすの就労選択支援では、観葉植物・手書きの DM・軽作業・パソコンなど、実際のお仕事を体験しながら、得意なことや合う働き方を一緒に確かめます。期間は原則1か月です。2ndぷれいすに通うことが前提ではありません。

出典

※2026年11月7日時点の情報です。制度の内容は変わることがあります。くわしくはお住まいの市区町村の障がい福祉の窓口や、相談支援専門員にご確認ください。

2ndぷれいすのスタッフ(看板を持つ2人)

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